日本の携帯料金は高いのか?

先日、安倍首相が経済財政諮問会議で日本の携帯電話の料金が高すぎると発言して、大手通信会社の株価が軒並み下落しました。
はたして、日本の携帯料金はそれほど高いのでしょうか?私が現在シンガポールで契約している「Singtel」に支払ってる通信料金は月額で概ね35ドル(3,000円前後)です。この金額は私が日本で支払っていた料金の半額以下になります。シンガポールではwifiが至る所で利用できるため、電話会社のデータ通信をあまり使うことがないという事情を考慮したとしても、やはり日本の通信料金は高いと思います。
日本の通信料金が高止まりしている要因のひとつに、長年、モバイル端末にSIMロックが掛けられてきたことが挙げられます。端末を購入しても、「SIMロック」のせいで他の通信会社のSIMカードを使うことができないため、通信料金が多少高くても、他のMVNO(※1)と呼ばれる格安通信事業者を利用することができなかったからです。日本以外の国でSIMロックを認めてきた国はあまりないと思いますので、日本で最近になってやっとSIMロックが解除されたこと自体が政府による大手通信会社の保護と見られても仕方がないと思います。
因みに、ソフトバンク、KDDI、NTTドコモの2015年3月期の営業利益はそれぞれ9,827億円、7,412億円、6,390億円となっており、かなりの利益を上げています。安倍首相がいう「日本の携帯料金は高すぎる」という指摘は、あながち間違いではないでしょう。しかも、通信費は家計の支出に占める割合が大きいため、これを抑えることが出来れば、家計改善効果が大きく、可処分所得を増やすことが可能になります。おそらく、保険の見直しと同様の家計改善効果が期待できると思います。
今やコミュニケーションの手段は、これまでの、電話やメールから、LINEやSkypeなどに移ってきています。これまでのように電話番号やメールアドレスを変更することへの抵抗感も少なくなってきているように思います。
日本でもやっとSIMフリーの端末が買えるようになりましたので、この際、格安SIMへの変更を検討してみてもいいのかもしれませんね。年間で見ればかなりの効果が見込めると思います。
※1 MVNOとは

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