シンガポールには、約3万人の日本人が住んでいると言われています。
その数は日本大使館への在留届をもとに出された数字のようですので、実際にはもっと多くの方々が住んでいるのではないでしょうか。
先日、最近日本に本帰国されたお客様から、マイナンバーの導入によって証券口座の開設時に、マイナンバーを求められたというお話を伺いました。
マイナンバーは住民登録を行った後に発行される番号ですので、その番号が決まるまでは手続き自体が出来ないことになります。
銀行口座へのマイナンバーの紐づけが開始されるのは2018年からの予定ですが、証券口座に関しては特定口座(源泉徴収課税口座)との関係で、2016の1月から適用されているようです。

さて、口座にマイナンバーが紐づけされるということは、政府にお金の動きが把握されるということを意味します。 何だかあまり気持ちのいいものではありませんね。
日本政府が軽減税率の導入時にマイナンバーカードを利用することを検討してみたり、ポイントカードをマイナンバーカードに一元化することを検討してみたりするのも、すべて国民のお金の動きを把握したいがために考えだされた知恵ということになります。
民間企業がここまで育て上げたポイントカードのアイデアを、政府が堂々と横取りするようなことは、他の国ではあり得ないことだと思います。

一方で、現在日本に居住する日本人が海外に口座を開設することは段々と難しくなってきています。口座開設の要件に、「海外に住所を有すること」「英語でのコミュニケーションが取れること」などを求める銀行が多いからです。(住所を有していなくても口座開設が可能な銀行も存在します。)
海外に在住されているほとんどの方は、海外に銀行口座をお持ちかとは思いますが、証券口座を持っている方はまだまだ少数です。
海外に口座を持っていることのメリットは多く、例えば、様々な通貨を保有できるマルチカレンシー口座を開設することも可能ですし、投資する場合に選択できる金融商品の種類も豊富です。

資産を分散するという意味では、まずは通貨を分散することが投資の世界の常識なのですが、日本のほとんどの銀行では、為替手数料が高く、日本で通貨を分散して保有するメリットはあまりありません。
例えば円を1ドルに替えて、またその1ドルを円に戻した場合の手数料は合計で2円となり、手数料だけでせっかくの為替差益がふっ飛んでしまいます。
これは外貨建て預金も同じことで、そのことを知らないで高い利率につられて外貨預金をしている人が多く、銀行にとってはいいお客さんになっています。

海外の銀行のマルチカレンシー口座であれば、通貨間で両替する場合の手数料は日本の銀行と比較すると圧倒的に低くなっています。
海外在住時であれば、口座開設時にマイナンバーを提示する必要はありませんので、日本に帰ってから後悔することの無いよう、可能な時に口座を開設することをおすすめします。

海外在住時にしておけばよかったと後になって後悔するようなことは他にもたくさんあります。日頃から、海外に住んでいることのメリットをしっかりと理解し、考えた上で行動を起こしておきたいものです。

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