データでみる資産運用の必要性
いよいよ2017年がスタートしました。
お正月の間に、昨年9月に公表された「金融庁 平成27年度事務年度 金融レポート」に目を通したのですが、あらためて「金融リテラシー」を普及させることの重要性に気付かされました。
下の図をご覧ください。
アメリカ、イギリス、日本の家計金融資産の推移を表したものですが、日本の金融資産の増え方が、圧倒的に劣っていることがご理解いただけると思います。
なぜこれだけの大差がついてしまったのでしょうか。
運用することの重要性
下の図は、各国の家計金融資産の構成比率を表したものですが、日本では5割以上が現金・預金で保有されているのに対して、アメリカでは13.7%、イギリスでは24.4%と割合が低くなっています。
その代わりに、両国では株式や投資信託、保険商品などで運用する割合が高く、このことが金融資産の増加に寄与していることは明らかです。
長期・積立・分散投資が基本
下のグラフを見てください。長期・積立・分散投資の効果を比較した折れ線グラフになっています。
一番上のCは、国内・先進国・新興国の株式と債券にそれぞれ6分の1ずつ投資をしたものですが、20年の間に79.9%増加し、年平均利回りは4%となっています。また、真ん中のBは、国内の株式と債券に2分の1ずつ投資したもので、38.0%増加し、年平均利回りは1.9%を確保しています。
一方、定期預金ですべてを保有した場合には、20年間で1.32%しか増加しておらず、年平均利回りは、なんと0.1%です。つまり、現金と預金だけで資産を保有していても、資産が増加しないことをこのデータが表しているのです。
まずは始めることが大切
これまでは日本人にはあまりなじみのなかった「投資や運用」の世界ですが、日本人が避けてきたがゆえに、アメリカやイギリスなどの他の国に、金融資産の運用において後塵を拝してきたのはまぎれもない事実です。
今年一年も、少しでも長期分散投資に関する知識を知っていただき、資産形成のお役に立てるように、全力で尽力していきたいと思います。
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