売れている=良い商品とは限らない。

「ハイ・イールド債」という金融商品を聞いたことがありますか。
ハイ・イールド債とは、信用リスクが非常に高く、そのために高い利回りが設定された金融商品のことです。一般的に、まず金融の素人が手を出す商品ではありません。ところが、ある邦銀で販売されている投資信託の販売ランキングでは、このハイ・イールド債が一番売れているというのです。しかも、『豪ドル建ての「欧州ハイ・イールド・ボンド・ファンド」』という名称で販売されているらしく、きわめて複雑な金融商品なので、買っている人がこの商品の内容やリスクを理解しているかどうかは甚だ疑問です。
日本人はこれまで預貯金至上主義であったため、金融資産の約8割は現金で保有してきました。しかし、アベノミクスの影響で、投資をすることの必要性に気付き、最近は投資をする人が増えています。ところが、金融知識がないために、金融機関に勧められるがままにその商品を購入してしまうのです。現実としては、おそらく一番売れているというよりは、一番買わされているという表現の方が正確なのだと思います。
最近の金融市場は波乱含みの状態です。大きく損失が出る可能性もあります。やはり商品を買う側が利口になるしか我が身を守る方法はないのだと思います。

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