震災から20年

1995年1月17日に発生した「阪神淡路大震災」から20年が経過しました。
ちょうど震災が発生する前年に神戸市役所に就職して、職場や仕事にも慣れてきたところに突然に起こった大災害でしたので、今でもその時の状況をはっきりと覚えています。
地震は午前5時46分に発生したのですが、私は地震が起こる前にカラスの鳴き声で目が覚めました。おそらくカラスは何らかの異変に気が付いていたのだと思います。 それからしばらくして、「ゴー」という地鳴りが聞こえて、直後に大きな揺れが起こりました。背中で床の上を滑るような感覚で、とっさに立とうとしましたが、立つことが出来ないぐらいの激しい揺れでした。部屋の中はモノが散乱し、すぐに普通の地震ではないことがわかりました。外は真っ暗でしたが、しばらくすると爆発音が聞こえ、近くの民家から火の手が上がっているのが見えました。それまでには体験をしたことがない異様な光景でした。
すぐに身支度をして、同じ寮に住んでいた同僚と原付バイクで市役所に向かったのですが、道路が倒壊したビルに塞がれていたり、水道管が破裂して道路の真ん中に水柱が立っていたりで、まるで戦時中の街中のような状況でした。
それから最初に集まった職員と一緒に災害対策本部を立ち上げ、その後は区役所で避難所への物資搬送の業務を1カ月ほど行いました。その時に仕事を共にした災害派遣の自衛隊の方々は、少しも労を惜しまず、真摯に仕事をされていて、本当に頭の下がる思いだったことを覚えています。今考えると、神戸では大変な災害の中でも、住民と行政がお互いに協力しながら対応できていたように思います。
私自身は、震災を経験してからは「リスク管理」の必要性を強く感じるようになりました。災害の発生を防ぐことは出来ませんが、そこから受ける被害は低減できると思います。災害に限らず、現状に疑問を投げかけて日頃から何らかの対策を行うことは、リスク回避の最も有効な手段だと思います。
神戸の街はハード面では震災前の美しい街に復興しました。海と山がともにあり、人が暖かく、開放的で、異国情緒にあふれる神戸の街は、世界でも有数の住みやすい街だと思います。外資系企業が多く立地する理由も、外国人が神戸での生活に非常に満足していることが理由にあるそうです。昨年は、世界で最もきれいな都市のランキングの7位に選ばれていました。神戸の街は日本が世界に誇れる街のひとつだと思っています。

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