外国株へ30年間投資をしていたらどうなっていたのか。
ファイナンシャルプランナー@CFPの永柄正智です。
日経平均株価がバブル景気崩壊後の最高値を更新しました。
少し上昇のピッチが速すぎる気もしますが、今回の株高は企業業績を伴った上昇ですので、大方の予想としては今後も当面は上昇が見込まれています。
さて、今回は外国株に30年間投資を続けていた場合、その成果はどうなっていたのか?について、過去の実績にもとづいてご紹介したいと思います。
上の表は、外国株と日本株の1986年7月から2016年7月までの30年間の運用成績を比較したものです。
日本株の株価指標としてはTOPIX(※1)を、外国株の株価指標としてはMSCIコクサイ(※2)を使用しています。
ご覧のとおり外国株が30年間の間に約9倍に増えているのに対し、日本株は1.3倍に留まっています。
日本は、この30年の間にバブルの崩壊や長引くデフレの影響もあってなかなかGDPが伸びず、株価もそれほど上がらなかったものと考えられます。
一方で、相対的に人口が増加している国やGDPの伸びが高い国は、株価も堅調に値上がりしています。
資産運用は「分散投資」が基本です。ここ数カ月は日本株の上昇が目立っていますが、この統計をみる限りは日本国内だけで運用するよりは、海外資産も含めた国際分散投資が有効であることは明らかなようですね。
※1 MSCIコクサイ:モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルが算出し公表している国際的な株価指数で、日本を除く先進国22カ国の上場企業の株式指数で構成されたもの
※2 TOPIX:東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象に時価総額を指数として算出されたものです
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