じわりと広がる「マイナス金利」の影響

マイナス金利が導入されてから以降、資産運用に関するお問い合わせやご相談が増えています。
メガバンクのひとつ、三井住友銀行は、普通預金を0.02%から0.001%に引下げました。100万円を1年間預けても10円の利息しか受け取れないということです。(もはや日本国内の銀行預金で資産運用をされる方はいないと思いますが)
また、生命保険各社は、一時払い終身保険の予定利率を相次いで引き下げています。(明治安田生命は0.85%から0.75%へ変更)
日本の銀行や保険会社にとっては、突然のマイナス金利導入で、これまでの国債での運用や日銀当座預金での安定的な利息の確保などの機会をいきなり奪われてしまった格好ですから、もはや預金者や保険加入者への利払いの確保の予測すら出来ず、お手上げの状況なのでしょう。
日本人は投資に対して明らかにネガティブなイメージを持っています。それは、これまで金融教育がなされて来なかったことや、バブル崩壊後の長い景気低迷、「原本割れ」を最も嫌う文化から来るものなのでしょう。そのため、多くの人達が資産を預貯金のみで保有し、投資をすることを極力避けてきました。
しかし、インフレが進む経済下において、金利が付かない状況というのは、額面は変わらなくてもお金の価値は確実に目減りをしていくということを意味します。マイナス金利の状況で資産を守るためには何らかの対応を取る必要があります。
それでは今後、日本人はどのような行動を取って行くのでしょうか。 これまでの過去の歴史を見ていると、あまり大きな変化はないかもしれません。
ただしこれからは、マイナス金利の意味やその影響をしっかりと理解し、それに的確に対応出来た人とそれが出来なかった人との差はますます大きくなっていくのではないでしょうか。

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