海外の医療保険
海外で生活する場合に一番心配なことは、病気や怪我をした時の対応ではないでしょうか。
我が家も先日、医療保険の説明を受けるためにシンガポールの保険会社の方に来ていただいてお話を伺いました。
日本では医療費に対して3割の自己負担で、さらに高額になった場合には高額療養費制度を利用することで、ある程度の支出への対応をすることが可能です。しかし、海外の場合にはかなり制度が異なります。まず、治療費が高額になる場合には、病院は支払能力がない患者さんに対しては治療を施してくれません。これは入院や手術が必要な場合には、医療費がかなり高額になってしまうためです。お話を伺った方の説明では、一週間程度入院した場合の金額は約65万円といわれていました。これは入院のみの場合で、治療や手術をした場合はさらに高額になります。治療費の支払いが出来ずに仕事を辞めて帰国された方もいらっしゃるそうです。
やはり長期間、海外で生活する場合は、海外医療保険に加入する必要があるでしょう。(カード会社付帯の海外旅行保険では対象外となり、また海外療養費制度ではカバーできない可能性が高いです。)
次に保険料ですが、保障の内容により大きく違ってきます。私が日本で調べた時には、家族4人で年間約50万円ほどの掛金だったのですが、保障内容を入院を要する病気や怪我、かつシンガポール国内での治療に限定することにより半額に圧縮することができました。
今回説明を聞いたことで、現地の情報に精通した方にしっかりと話を伺った上で保険に加入することが大事だとつくづく感じました。